TOMIXから、スハ43系の単品が発売になりました。これまで古い車両は苦手と思えたTOMIXですが、ここ数年旧型客車の充実ぶりは目を見張るものがあります。だいぶ前からカトーも製品化している系列ですが、こちらはドアパーツの交換でバリエーションが増やせるのと、ナンバーがインレタで、たくさんあっても不自然にならないというのがポイントでしょうか。
Nゲージのデモ列車用に早速いじってみました。
これが製品状態のスハ43です。今回のスハ43は、床下を見ると電気暖房のトランス箱が表現されていますから、ナンバーは原番号+2000のものにする必要があります。付属のインレタを見ると、トップナンバー2001が入っています。管理人は昔、東北を鈍行で旅行しているときに、この2001に出会ったことがありますが、トップナンバーということでちょっと嬉しかった記憶があります。ネットで画像を探してみると、ドアがHゴム窓小、洗面所窓が原型で終わっていたことがわかりました。一連の16番フjジモデルの客車キットのノリでいじってみました。
製品は屋根の色が明るすぎて、遠くから見るとオハ46の新造グループのように見えてスハ43の重厚感がありません。それとプラスティッキーな光沢のある床下の対策が中心になります。
まず屋根は、ベンチレーターを取り外して、既に絶版になっているガンダムスプレーのファントムグレーを塗り、次にベンチレーターを取り付けてから、エアブラシでレッドブラウンを8倍くらいに薄めたものを吹き付けて制輪子の鉄粉をかぶった雰囲気を表現します。
床下は、そのままの状態で、同じくレッドブラウンの薄めたものを吹きます。屋根・床下とも最後に艶消しクリアーを吹いて完全に艶を消せば塗装は終わりです。この辺りは、16番客車キットと全く同じ処理ですね。分解した部品を元通りに組み立て、オプションのドアパーツでHゴム窓小を取り付けます。最後に2001のインレタを貼るとこんな感じです。

早速既存の客車群に組み込んでみます。

2両目が今回のスハ43です。
小さいスケールですから、列車に組成した時の全体の印象に気を配るのがポイントでしょうか。機関車も客車も、同じ編成を製品状態のままでやった場合、印象が全く違うものになるはずです。
スハ43系は、旧型客車の中では経年が浅かったこともあって、殆どの車が内装更新を受けて、ブルー塗装になっていましたから、今回ブルーのみの発売という設定は適切だと思います。管理人もぶどう色のものに当たったのは、東北地方でほんの何回か、という感じでした。
旧型客車の時代は、特に東北本線などの幹線では、遅くまで発車の合図は無線でなく、ホームの駅員がブザーで機関車に合図を送る方式でしたし、自動ドアではありませんから、車掌は主要な駅を発車すると次の主要な駅までの停車駅とその時刻をまとめて案内すると、あとは暇ですから、客室に出てきて、ずうっと乗っている暇そうな乗客と話し込んだりしていました。管理人もそんなシチュエーションの中で、客車の青と茶色の違いは何か?と尋ねたことがありました。その答えが内装の更新をやったかどうjか、ということでした。なので、今高崎に残っている旧型客車は、スハフ32以外のぶどう色は全部インチキ、ということになります。あれはブルーが正解ですね。途中優等列車の待避時間に、入場券を買いに行ったりしていましたが、次はどこで何分止まるか、とか駅舎がどこにあるかなどを教えてくれたりもしました。 沿線の見どころとか、旬の季節など、車掌さんはいろいろなことを知っていて、さすがプロだなあ、と思ったりしました。
今はもう、どんなにお金を出してもそんな旅行をすることはできなくなりました。四半世紀以上を経てもなお心に残る列車の旅というのは、もう望むべくもないのでしょうか。そんな思いを込めての軽工作です。
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